過去Clap

□拍手.01
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松本潤









「ねぇ、潤」



「ん?」





「今日のテスト、出来た?」




「一応」




「え?マジ??!あぁぁぁ〜…私、ヤバかった!!!死ぬかと思った!あのテスト!」





ったく、テストぐらいで
大騒ぎして…





「テストぐらいで死なない」




って俺が言ったら






「…そだね」




あ、めずらしく納得しちゃった




そのまま、しばらく沈黙が続いた















「はぁ…寒いね」







「…寒いな」





「ねぇ、潤?手ぇ触らせて」




「え、何で??」




「手、冷たい?」




ってもう触ってるじゃん




「冷たい」




「私も冷たいから手つないであったかくしよ?」





と言って俺と手をつなぎ始める






「…待って…手つなぐより…」




そう言って俺は

一緒に握っている手を


俺のポケットにいれた






「これのほうがあったかくなるの早いんじゃん?」





「あ、ホントだぁ…潤、あったまイイー!あったか〜い…」





「もうちょっとくっついたら、もっとあったかいはずよ?」





と言って
俺は体をくっつけた















寒い日は





(潤、あったか〜い)

(だって…ほら、カイロ持ってるから)

(あ!インチキ!!)

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