アイシ☆阿セナ

□我慢
1ページ/2ページ

あの後、眠ったセナを抱えた阿含と阿含のマンションへ移動した。阿含がセナが起きて腹減ってるといけないとスーパーへ行き、しばらくして奥の寝室からセナの泣き声が聞こえだした。目を覚ましまた泣いていた。

「…僕…諦め…ま…す…。」

なんて、とんでもない事を言い出した。

こっちは諦められちゃあ困んだよ!お前がいなくて生きてけるかよ…
セナの横に腰掛け優しく抱きしめた。
「セナ、俺はお前が最低なんて思わねぇ。…俺はお前を諦めるなんて出来ねぇ。。。お前は俺を諦められるのか…?俺が居なくても生きて行けるのか…?俺は…お前がいない人生なんて…いらねぇよ…っ」
蛭魔の本音。でもこう言えばセナが逃げることができないのを蛭魔は知ってる。

卑怯だろぉがなんだろぉが俺はこいつを離すつもりはねぇ。セナ…失いたくねぇんだよ…っ

セナを抱きしめる蛭魔は震えていた。
「蛭魔さん…っ」
蛭魔さんが意外とヤキモチ妬きなのも、優しいのも知ってる。でも…こんな風に震える蛭魔さんは知らない…っ。

セナは蛭魔の顔を小さな手で挟み自分の方を向かせた。その顔は、今まで見たことがない悲痛な顔をしていた。

「蛭魔さん…僕は…蛭魔さんがいない人生なんて耐えれません…。でも…阿含さんがいない人生も考えれないんです…。それでも…僕と居てくれるんですか…?」

「…ばぁか。あんな糞ドレッド野郎、俺の眼中にねぇよ。お前が俺を愛してるなら、それだけで…許してやるよ」

セナだけに見せるいつもの蛭魔。こんなの許されるわけはないけど今はこの優しさに甘えてしまうしかないセナ。

「とりあえず…今回の罰だ。」
優しく触れるだけのキス。何度も何度も触れるか触れないかのキスを繰り返す。そのうち焦れたセナが上目遣いでおねだりしてくる。
「だぁめ。」
「なん…で?蛭魔さ…んお願…い…っ」
こいつは分かってんだろぅか。この表情がどれ程まわりの男達を興奮させるのか。白い肌をピンク色に染めて潤んだ瞳でおねだりされてここまで理性保てるのは俺だけだぞ。。。
「それじゃ罰になんねぇだろ?」
クスっと笑ってまたついばむようなキスの雨を降らした。
「…やっぱり…僕が嫌いになったんですね…」
まぁた訳のわかんねぇ勘違いを爆走させてやがる。…でも泣き顔はもぉ見たくねーんだよなぁ…俺も甘いよなぁ〜…
「愛してる」
今度こそ息継ぎさえさせない深い深いキスをする。
「ふっ…あ…ん…っ」
セナが俺の首に腕を廻してしがみついてくる。必死に舌を動かして注がれた唾液を飲みこみ俺のキスに答えてくる。
「ひる…ま…さぁ…んっ…あ…好き…っすき…ぃ…んっ」
このバカ、煽るんじゃねーよ…っ。我慢できなくなるじゃねぇか。
…少しならいぃか。

蛭魔の細く冷たい指がセナの白く柔らかい胸に降りていく。ピンク色の小さな突起を弄ぶ。

「あっ!やぁん…っ!あっあっ…っ」
セナの艶っぽい声を聞いて俺の下半身は主張を強めた。

「お前のその顔と声だけでイキそ…っ」
主張する欲望を同じように主張するセナに押し付ける。

「…っ!あっ…ぁんっ、ひる…まさ…んぁっ!」
セナがビクッと身体を強張らせた。…………まさか、イッたのか?触ってもないのに?
セナの真っ赤になった顔を見ればそれは確実だ。

「…そんなに気持ちよかったかよ?」
意地悪そうに聞く蛭魔にセナは真っ赤な顔で目を潤ませた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ