G

□ブラックガンマン
1ページ/1ページ






「そして1185年3月、源義経はついに平家一族を壇之浦に滅ぼしたってわけ」
「で?」
「だーからその時に──義経が後白河法皇にその功績を讃えられ与えられたのが今度のお宝。当時の中国、宋から伝えられた名刀。九星剣なのさ。どーも豪華な剣らしいぜ、これが」

広々とした露天風呂に浸かるルパン一家。今回は珍しく、不二子も##NAME1##もいた。もっとも、女性二人は岩場の後ろにいるが。

「ルパンたら話が長いのよ。すっかりのぼせちゃったじゃない。ねえ##NAME1##」
「ふぅ…」
「湯からあがってりゃいーじゃん」
「えー?」

不二子に対して下心丸出しなルパンがにやついていると、いきなり風呂桶が飛んできてルパンに直撃。

「心が読めるのかっ!?」
「いやなんとなく…」
「ルパンの顔ってわかりやすいのよね…」
「##NAME1##ちゃんまで〜…」

そこで五ェ門が咳払いをする。

「んん…その九星剣がなぜこのようなところに?」
「伝説によると源義経には愛人がいてさ。その女に愛の証としてどうもそのお宝を託してたらしいんだな。んで義経は藤原泰衝に攻められて自害。失意の底にいる愛人のところに賊が押し入ってきて…殺されたあげく…九星剣も奪われちまった。その刀それ以来プッツリと歴史から消えちまってたんだが…それがどうやら豪族の屋敷だったこの旅館のどこかに隠されているらしいんだな。この屋敷を立てた一族がその昔盗賊だったっていうウワサもあってヨ。」
「今回は文字通りお宝探しってわけか」
「しかしこの仕事一筋縄じゃいかねーぜ」
「?というと?」

ルパンはにやりと笑った。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ