Long
□Eternal Love
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「沢田さん、大丈夫です。オレ、近づかないようにしますから。」
本当は、いろいろな話がしたい。
彼女のことが知りたい。
…そう思った。
でも、彼女が悲しそうな顔をするのは、見たくないから。
そう…言った。
「あのっ…ツナって、呼んでください。」
「えっ?」
「ここの…ルールなんです。お互いを名前で呼び合う…よそよそしい言い方はしない…。」
「分かった。よろしく…ツナ。オレのことも、隼人って呼んで。」
「はいっ。獄寺さんっ!」
彼女は、オレがツナって呼ぶと、うれしそうに笑ってくれた。
オレのことを、名前で呼べなかったのは、残念だったけど、いつか、呼んでくれたら。
そう…思えた。
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