新・記念小説
□30万ヒット&一周年記念
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ユノとチャンミンが付き合い出したきっかけは…
《ハイスクール物語?》
何なんですかね…
養護教諭の僕が見回りって…
ありえません!!
でも…赴任したての学園内を把握するには丁度いいのかもしれませんね
薄暗くなった窓の外では部活動に勤しむ学生
もう校舎には殆どの学生は残っていない
チャンミンは1教室ずつ丁寧に見回り1年A組の教室のドアを開けてある席に座り机の中を漁った
『…何なんですかねコレ』
この度めでたくチャンミンの赴任が決まったこの学園に弟のジェジュンも入学が決まったのだった
弟であるジェジュンの机からゲームや雑誌を取り出して
『没収』
と取り出した物を手に教室を出る
その時バタバタと廊下が鳴り響く
騒がしいですね
チャンミンは深く溜め息を吐きながら振り向くと
『チョン君どうしたんですか?』
一年生ながらも元気で活発なチョン君ことチョン・ユンホは保健室の常連
『今日の宿題持って帰るの忘れちゃって』
と息を切らしながら教室の中に入っていく
チャンミンは少し笑いながらユノが入っていった教室を覗くと机の中の物を全部出して目当ての物を探していた
「ユノってさぁ〜片付け苦手で机の中凄いんだぜ?見かけによらず可愛い所もあるし」
この学園に入って初めて出来た友人だと弟のジェジュンが嬉しそうに話をしていた事を思い出す
笑いを堪えるように下を向いて
『確かに』
と肩を震わせる
そしてふと顔をあげると目当ての物が見つかったのか満足そうにプリントを手に握り机の上に盛り上げた教科書達をそのまま中に突っ込んだ
ジェジュンの言っていた通り片付けは苦手のようですね
『忘れ物はありましたか?』
教室から出てきたユノにチャンミンがそう聞くと
『うん、っていうかシム先生は何してるの?』
と無邪気な表情で顔を覗き込む
ドキッ
『見回りですよ』
そう言って教室の鍵を掛けて歩きだした
『何か楽しそう♪俺も一緒にいい?』
『ダメですよ、早く帰って宿題しなさい』
『…』
一瞬ユノの表情が曇る
『チョン君?』
『…』
黙ってしまったユノの顔を覗き込むとハッとして顔をあげ何時ものユノの顔に戻り
『ケチ!!そんなんじゃシム先生女の人にもてないよ』
と舌を出してチャンミンに背を向けて廊下を走っていった
チャンミンはこの時何かを感じたけどそれに気づくのは数日後の事だった