新・記念小説

□31万ヒットお礼
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玄関のドアに手をかけると鍵が空いてる事に気づきチャンミンは急いで靴を脱ぎ中に入った


『もう帰って来ないかと思いました』


リビングのソファーの上でユノが膝を抱えていた


『だって…(ジェジュンに追い出されたもん)』


『許してくれますか?』


*****************

いつものようにチャンミンが居る保健室に向かうユノ


手には朝チャンミンが作ってくれたお弁当


『シム先生!!お弁当食べよっ♪』


勢いよく開けたドアの向こうには


『なぁ〜んだ…居ないのかぁ』


チャンミンは居なかった


つまんな〜い…


と空いているベッドに寝転び目を閉じる


カーテンを揺らす風が気持ちいい


そんなウトウト夢心地のユノ



ガラッ


『まさかシム君がこの学園の養護教諭だなんてね』


『僕も驚きましたよ、ヒジンがまさかこの学園の数学教諭だなんて』


何やらやけに親しい二人の会話にユノは出て行くタイミングを逃した


(ヒジン先生…って新しく来た先生だ…)


『ねぇお昼まだなら一緒にどう?』


『いや、先約があるのでまた今度』


『そう…先約ってもしかして…彼女とか?』


『彼女なんて居ませんよ(恋人なら居ますけど)』


ズキン…


『そっ…』


ヒジン先生の声のトーンが少し上がって


『じゃあシム君また今度ゆっくり飲もう』


『えぇ』


とチャンミンの返事に満足そうに笑い保健室から出て行った


『チャンミン…』


『あっ、もう来てたんですか?声かけてくれたら良かったのに』


ベッドとベッドを仕切るカーテンをギュッと握り


『ねぇ…ヒジン先生と知り合いだったの?』


と恐る恐る聞く


過去が気になるわけじゃない…

自分より年上のチャンミンの過去なんか気にしたって仕方ない


ただ大事なのは過去じゃなく今だから


『えぇ…まぁ学生時代にね…それよりお昼まだ食べてないんですよね?食べましょう』



『…』


ユノはチャンミンが自分に何かを隠してるのを感じたけどそれ以上深く聞く事も出来ずに黙ってお弁当を広げた
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