新・記念小説

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『なぁお前本当に俺の事好きなのか?』


久しぶりに会った恋人のヒチョルにいきなり言われた言葉に驚き言葉を失ったユノ


『お前からの愛が感じない』


そう冷たい言葉をユノに吐いたヒチョルの顔は言葉以上に冷たい表情をしている


『そんな事っ』


ユノから否定の言葉が出る前にヒチョルはユノに背を向け


『もう、別れよう』


と言葉を奪った


ユノただヒチョルから告げられた言葉に涙を流して俯いたまま


『俺お前のそういう所嫌い』


『ヒチョ…ル』


『はっきり言えよ!!お前はそうやって自分の言いたい事をいつも言わない!!もう俺はお前が分からない…』


『っ』


『何で俺には何も言ってくれないんだ?何でジェジュンや他の奴には寂しいって言えるのに俺には何にも…』


言いかけた言葉を飲み込みもういいと部屋から去っていくヒチョル



『だって…甘えるなんか出来ないよ…』


「ユノは甘えベタだからな、でもちゃんと言わなきゃ伝わらないよ?思ってるだけじゃなくてちゃんと口に出して言わないと」



ジェジュンの言葉を思い出すユノ



「でも…」



「好きな奴に甘えられて嫌な顔する奴はいない、ヒチョルは大丈夫だよ、ちゃんと受け止めてくれる。そういう奴だから俺はお前を諦めたんだから」



ユノは俯いて流していた涙を拭いヒチョルを追い裸足のまま部屋を飛び出した



『ヒチョル!!』


ユノの声に立ち止まったけどチラッとも振り返えらないヒチョル


『やだ…行かないでっ』


みっともなくてもいい…
笑われてもいい…



後からヒチョルの腰に腕を回して


『お願いだからっ…別れるなんか言わないでよっ、別れたくないよ…』


とヒチョルの背中を涙で濡らした



外された腕に不安に揺れながらゆっくりと振り向いたヒチョルと目が合い


『好きだから…ヒチョルの事愛してるから別れたくない…』


と止まる事のない涙を流し続けた



『やっと言ったな』


フワッと笑ってユノの涙を拭いその身体を抱きしめるヒチョル


『ったく、お前はもっと甘えてくれよ…ユノの我が儘なら喜んで聞くし…お前が寂しいって言うなら俺は喜んでお前の元に飛んで行って抱きしめてやるから』


何も言わずただ頷いてヒチョルの肩を濡らした




END

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