短編5

□この人痴漢ですっ
1ページ/1ページ

学校に通う為に毎朝乗っている電車


俺は…


今多分…間違いじゃなけりゃ


痴漢にあってる


まぁ今に始まった事じゃないけど気持ちの良いもんじゃない…


しかも男の俺が痴漢にあってるなんて恥ずかしくて言えない


何時ものように唇を噛み締めて駅に着くのを待った



電車が止まりドアが開いてホッとした瞬間腕を掴まれて電車の外へ引き摺り出された


(ちょっ、俺まだ降りないのにっ!!)


『離せよっ!!お前なんなの…!!』


掴まれたままズルズルと無理矢理駅のトイレに連れ込まれてしまった


『耐えてる顔も良かったけど…こうやって睨らんでる顔もいいね、そそられる』


おっさんかと思ってたけど痴漢の男は思いの外イイ男


その男に制服のネクタイを引っ張られチュクっと唇を吸われて思わず身体がビクッと跳ねてしまった


『やっぱり…思った通りだ…可愛いなお前』


そう言って俺の首筋に唇を滑らしてペロリと舐める



やめろ!!!!


と出るかわりに俺のくちからは女の人みたいな甘い吐息だった


『もしかして感じやすいの?』



そう言いながら男は俺のズボンのベルトを外してボタンが開いた場所から手を突っ込んで来た


『やっ…め…んっ』


少しキツメに握られて上下に擦られる


抗おうにも力が入らない


『気持ちいい??』


俺が耳元でそう囁き耳朶を甘噛みすると直ぐにでも達してしまいそうになる


『なぁ、名前教えて…教えてくれたらもっと気持ち良い事してあげるから』


男の言葉にゴクリと唾を呑み


『ユ…ノ…んっ』


名前を教えてしまった





男の指が後ろに指し込まれ目の前がチカチカとする


『ユノ…』



解された後ろに男の物が突き入れられた



『これからもよろしくねユノ君…』



*******************


『って事があったよね?』


あれから数年後―


痴漢だった彼と被害者だった俺は


『まさか痴漢と付き合う事になるとはね…』


『だって可愛かったんだもんユノ君』


『バカッ!!あれは犯罪だっ』


俺を抱き締めてる腕をツネってやる


『あっ♪今度久しぶりに痴漢プレイしようよ』


俺の細やかな攻撃は軽く無視され恐ろしい言葉を吐く


『嫌だ!!』


『するの!!あの時のユノ君凄く感じてたじゃん♪』


俺は深く息を吸ってユチョンの溝内に肘を喰らわした



END

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ