短編5

□言わなくても伝わる思い
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《言わなくても伝わる思い…》



「僕が居なくて寂しい?」


「五月蝿いのがいないから平和だ」


って嘘…凄く寂しいにきまってんじゃん


「ユノヒョン…僕も寂しいよ」


どんな強がりを言ったってジュンスに直ぐばれてしまう


「バカッ!!」


そんな事言われたら泣きそうになるだろっ!!


「泣いていいよ?」


僕にだけ…ユノヒョンの泣き声聞かせて?


「別に寂しくないしっ、泣いたりしないっ」


「うん」


「ジュンスに会いたいなんて……」




「僕はユノヒョンに会いたいよ、会ってセックスしたい」


「セッ、セックスって!!」


流れそうになった涙が一気に引きその変わり顔が熱くなる


「ユノヒョンは僕としたくない?僕は凄くシたい」


「うっ…」


「愛してるから…早くユノヒョンの身体に触りたい…会って声が聞きたい、」


ジュンスの何時にもない真面目な言葉にポロリと涙が溢れた


俺だって…ジュンスに会いたくて触れたくてたまらない


愛してるからこそ会えない日々が辛い


「ユノヒョンの頬を流れる涙を拭ってあげたい」


「うん」


「だからさぁ…ドアを開けてよ」


俺は携帯を投げ捨て玄関のドアを開けた



『ユノヒョン…久しぶり』


携帯をパタンと閉じたジュンス


『ど…して?』


『チャンミンにさぁ、宣戦布告されちゃって』


『宣戦布告?』


『ううん、何でもない…ユノヒョン中に入れて?』



ジュンスはそう言って中に入ると


『もう絶対ユノヒョンを泣かせないから…ずっと僕の傍に居て』


と俺の左手の薬指にシルバーのリングをはめた


そして



『これは世界に2つだけのリングなんだよ、僕とユノヒョンの為に作ったお揃いのリング』


そう言って自分の左手の薬指にはめてあるリングを俺に見せてくれた




**************


―ジュンスヒョン、あまりユノヒョンを泣かせてばかりいると僕がジュンスヒョンの変わりにユノヒョンの涙を止めますよ?いいんですか??―



チャンミンは部屋のドアをそっと閉めてベッドに寝転んだ


絶対僕の存在忘れてますねぇ……


まぁ別にいいんですけど


と心の中で悪態をつきながら顔は嬉しそうに綻んでいた




******************

翌朝


『おはようございます』


『えっ?!チャンミン居たのっ?』


ユノヒョンの部屋から出てきたジュンスヒョン


『えぇ、昨日の夕方からずっと居ましたよ』


『そっかぁ…ってえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』


『ジュンスヒョンが泊まったおかげで僕はリビングで寝るはめになりましたけど…』



ジュンスヒョンは何かを思い出したようにユノヒョンの部屋に走っていき大きな袋を僕に差し出した


『これ…お土産』


お土産って……


『チャンミン久しぶりに一緒にゲームしよ♪』




ほんの少しだけ…


ヒョン達と住んでた頃が懐かしくなった事は僕だけの秘密です

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