オリジナル
□妬みのラセン
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怪しい教室。暗い部屋の中には、ありとあらゆるものがアル。蛙・蛇・占いの本・黒魔術の本。
部屋には、縦長の机がひとつと、その周りを囲むイス。
謎の品々が並ぶ棚しかない。
すべてのイスには人が座っている。
長い髪・短い髪色のさまざまな制服が並ぶ。
「さあ。会議を始めるわよ。」
一人の少女が言った。
声の正体は、カノン。
胸のところにプラスチックのボードが留めてあり。
『PSL会・会長』と書いてある。
●妬みのラセン●
「会長。その前にいつものやりましょうよ。」
黒髪の少女が言う。目の色は青で、緑の制服を着ている。
「それもそうね。じゃあっいくわよ!」
カノンがそういうと、教室にいる全ての女子が立ち上がった。
「「はいっ」」
カノンが、大声を張り上げて言う。
「ひとつっ抜け駆け禁止。」
そのあとを、他の少女たちも暗証する。
「「「「抜け駆け禁止。」」」」
「ふたつっ邪魔なやつは全力で追い払う。」
「「「「「邪魔なやつは全力で追い払う。」」」」
この、ヤバゲな雰囲気の会は
『P(プリンス)S(シェイド)L会(愛す会)』
略して「PSL」
つまりは・・・。
シェイドファンクラブ。
なのである。
(同様に「P(プリンス)B(ブライト)L」もある。)
いつも毎週金曜日に活動をしており。
隠し撮りの写真やら・音声・やばい時はビデオ。
などなど、情報交換をする会でもあり。
別名。
シェイド様に近づく奴を叩きのめす会。
「えーっ今回、集まっていただいたのは・・・。」
決まりごとの暗礁を終了後。
カノンが皆に言い渡す。
「他でもなく、プリンセスファインのことです。」
ファインの事を聞くと教室中が騒がしくなる。
ヒソヒソ話すもの。
笑う人・机をたたくもの。
「静かになさい!」
その声で全ての女子が黙る。