月赤
□思いと行動
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ロイヤルワンダー学園にはいってからというものファインとレインは勉強が出来ずに悩んでいた。
だから、放課後シフォンに図書室で勉強を教わっているのだが・・・。
「モーセってだれよー!!」
叫ぶレイン。
「因数分解っできないー!」
頭を抱えるファイン。
図書室の机にうなだれるばかりの2人。
教えても教えてもしっぱいするふたご。
「私だけじゃ二人を教えられないわ・・・。どうしたらいいかしら?」
先程からシフォンも指導しているものの。
2人に一気に教えるのは無理のようだ。
○思いと行動○
「なにやってんだ・・・。」
「2人とも大丈夫かい?」
聞き覚えのある声にうなだれていた2人は、勢いよく振り返る。
そこには、本を何冊も抱えているシェイドとブライトがいた。
「シェ・・・「ブライト様ー!!」
「あの・・・べ「あのっ私に!お勉強教えてくださーい!!」
「いいよ?でファインも?」
「あっうん・・・。」
レインに圧倒されながらも頷くファイン。
シェイドがほんの少し眉をひそめる。
「ファイン、お前には俺が教える・・・。」
「え!?」
「嫌なのか?」
シェイドが、ファインに詰め寄る。
「べっ別に嫌じゃないよ」
頬を赤らめて顔を逸らすファイン。
「シェイド・・・。イチャイチャしないで早く教えろよ・・。」
ブライトが、あきれて言葉を返す。
「はいはい。じゃあ・・。やるか?」
「うんっ」
シフォンは、それを見ながら本を読み出す。
『ふふっレインってばシェイドのコト睨んじゃって・・。よっぽどファインがすきなのね。』
なんてことを考えながら。