月赤
□〜心も君も〜
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思いなんて・・・。あやふやなものだと気づいたのはロイヤルワンダー学園に入学する前。
●心も君も●
自分が、はじめに見ていたのは青髪の少女。
あどけなく笑う笑顔。優しさ。
自分には、向けられなかったものだった。
彼女は、俺を敵だと思い目をむけた。
それは、残酷なことだった。
あの頃の俺には・・・。
「悪い人じゃない。」
そういったのは。今の君・・・。
優しいのに。思っているのに。
行動があどけない・・・。
赤髪の少女・・・。
今は、なによりも失いたくない君。