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□月の王子と太陽のお姫様
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「わぁっプリンスシェイドよ!」
「ふえ?」
ファインは口に含んでいたケーキを飲み下し、その声のするほうへ振り返る
「かっこいいわよねぇ〜シェイド様」
「レイン、ブライトわ?」
「それはそれ、これはこれ」
月の国の王子はいろいろなお姫様と挨拶をし、最後にファインたちの元へきた
「プリンセスファイン・レインお会いできて光栄です」
「「こっこんにちは」」
かしこまった挨拶に、動揺しながらファインとレインはお辞儀する
けれど、ふと気になったのでファインは口を開く
「あの、ムーンマリアさまの体調はいいんですか?」
「母上の?何故です。プリンセスファイン」
「あっごっごめんなさい!じつは、ミルキーがあんまり元気なかったからってえへへへ!気にしないでっ突然ごめんなさい」
正式なパーティで、こんなことを聞くなんて
マナー違反だ
思わず赤くなったファインをみて、シェイドはふっと微笑んだ
「今日は、母上の体調はいいようです。ご心配ありがとうございます。お優しいんですね」
「そんなこと、ないですっ」
思わず赤面するような微笑にファインは思わず動揺した
「ありがとう」
「……?」
少し、寂しげに目を伏せると、シェイドは次のプリンセスの下へと足を運んでいく
彼女達が、これから多くの冒険をし
二人の間に特別な思いが生まれるのは
まだ、先の話
*あとがき*
実は、ファインとシェイドはパーティにいい感じになっていたときがあったんじゃないか、って話です^^
短くてすいません。