テイルズBL小説
□ご褒美
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「もう喰えねぇ…」
半分程に減った粥を見、コレくらい食べれれば良いだろうとルークは簡単に片付け始めた。
運べる位に盆の上を片付け、ポケットから預かった薬を取り出す。
「アッシュ、薬…」
飲めと言おうとアッシュを見れば、腹が膨れたせいかコクコクと微睡んでいた。
しかし、薬を飲ませなければ早く治らない。
悪いと思いながらも起こそうとした時、フッとルークは良いことを思い付いた。
いや、悪戯と言った方が正しいだろう。
ルークは預かった薬を口に含み、水も口に入れた。
アッシュに顔を近付け、少し開いたその口に舌を差し込みゆっくりと薬を流し込んだ。
「ンン…ッ…!」
ゴクン。
「…な、に…ッ」
「ん?ちゃんとご飯食べたご褒美」
「何がご褒美だ屑!!」
耳まで真っ赤にした顔。
涙の浮かぶ瞳。
濡れた唇。
恋人のこんな姿を見せられて耐えられる男が何人居るだろうか?
悪いが俺はそこまで大人じゃない。
「…アッシュ…」
「…何だ」
「いただきます!!」
「ッッく……!!」
「屑がぁーーーー!!!!…んぁ…///」
次の日。
無理な運動のせいでアッシュは熱がり、ルークも熱が移りアッシュから離れた部屋に寝かされた。
食べ盛りなお年頃
「ガイ…頭痛い゙〜…;」
「自業自得だ」