テイルズBL小説
□有意義な過ごし方
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朝だと分かったのは、カーテンの隙間から日差しが入ってきていたから。
ココが自分の部屋ではないと分かったのは、漫画のような屋根つきベッドだったから。
「ん…」
あぁ…腰が痛い。
でも何だかそれが幸せで。
「起きたか、ジェイド?」
「陛下…」
青い瞳が私を捕らえる。
昨日強く私を抱いた張本人。
「体の調子どうだ?」
「誰かさんのせいで腰が痛いですよ」
「その為に今日の仕事先に片付けたんだろ?」
クスリと笑った後に口付けてくる唇。
触れるだけの短いキス。
「そうでしたね」
今度は私から、少し長めのキス。
舌同士を絡ませ、唾液を交ぜる。
「ねぇ陛下、今日は一日中休みでしたよね?」
「あぁ」
「せっかくの休み、有意義に過ごしたいと思いません?」
挑発するように鎖骨を撫でれば、彼は嫌みな笑顔で返してくる。
「そうだな…」
手を合わせ、ベッドに縫い付けられる。
目の前には愛おしい人。
「たっぷり可愛がってやるよ」
「お願いします」
日はまだ長い
「愛してますよ、ピオニー…」
「知っている」