テイルズBL小説

□料理当番
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「おっさんもう料理作りたくない!」

そろそろ晩御飯にしようとテントを張り、火も焚いた時レイヴンが言った。
料理品一式入った袋を地面に置き、ブーブー良いながら体操座りをしている。

「最近おっさんばっかりご飯作ってんじゃん!いい加減変わってよー」

このパーティでは最年長だが、とてもそうは見えない。

「そう言えば最近レイヴンにずっと任せっきりだったね」
「そろそろ当番変えるか…」

さて、どう決めるか…
進んでやろうとする者も居るだろうが、やりたいと言い出した者達から決めるのもまた大変だ。

「よし、クジで決めるか」














「一本だけ紐の先が赤に塗ってあるから、それ引いた奴が一週間当番で良いか?」
「分かりました」
「ドキドキするね…」

「…何でおっさんも参加なのよ?」
「平等にしようと思ってな」

一人一本掴み、残りをユーリが掴む。

「せーの!」

みんな一斉に紐を引く。

「よっしゃ!おっさん休み!」
「ボクもハズレた!」
「私もハズレました」
「あたしもハズレ」
「私もハズレだわ」
「む〜…ユーリに手料理食べて貰いたかったぞ…」

「俺もハズレ何だが…」
「ちょっと青年、ホントに当たり作ったの?」
「作ったって」






「あの〜…」



「何だ」と言うように声のする方へ顔を向ければ、最近パーティに加わった彼。

「僕が当たりなんだけど…?」

フレンの手には先の赤い紐。


「「「………………」」」










「わ、私レイヴンの料理食べたいです!;」
「ボクも食べたいな!;」
「エステルとカロルが言ってるんだ、おっさん頼んだぜ;」
「しょうがないわね!もう一日くらい作ってあげるわよ!;」





危険な料理を回避せよ



「ユーリ、レイヴンさん、僕がt」
「ユーリ君ちょっと手伝ってくれないかな?!;」
「し、仕方ねぇな、おっさんは!;」



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