テイルズBL小説

□俺の可愛いペットを紹介します
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猫…と呼べるか分からないが今は猫と言うことにしておこう。
そう、俺は猫を拾った。
人間の頭に耳、人間の体に尻尾が生えた猫。







「ゆーり」

道端で震えていたコイツ…ガイは、4、5歳くらいの子どもの大きさ。
先ほども言ったように猫耳が頭の上に付いていて、お尻の少し上辺りからは猫の尻尾が生えている。

「どうした?」

初めは警戒心丸出しだったが、今じゃ俺にベッタリ。

「あのな…えっと…」

と、言い淀んでいるガイの視線を追ってみる。
そこには棒の先にフサフサが付いたオモチャ。

「(遊んで欲しいのか)」

俺はオモチャを手に取り、ガイの目の前に出してやる。
すると耳をピョコピョコさせ、尻尾はゆっくり揺れている。
パッと上に上げてやると、ガイはオモチャを追いかけるようにジャンプした。
その後また下に戻してやるとまた追いかけてくる。
反応は普通猫と全く同じ。
寝るのだってそうだ。
寝たい時に温かい場所を自分で探して寝て、何か動く物があれば目で追ってしまう。
でも人間らしい所もある。
食べ物は俺と同じ物。
喋る事だって出来るし、本を読んだり字を書いたりも出来る。
お風呂も大好きで、ついつい長湯して逆上せたり。

とにかく可愛い。

「ん?」

ガイが突然静かになった。

「ガイ、どうした?」
「ん…ねむぃ…」

遊び疲れたのか、瞼が閉じかけている。

「寝るなら布団で寝ろよ、風邪引くぜ」

最近寒くなってきたし、今までみたいに日が当たる所で寝ていても風邪を引きかねない。

「ん…ゆーりはねないのか?」
「俺はまだ買い出し行かなきゃいけないからな」
「…そっか…」

寂しそうにガイの耳が垂れる。

「…ったく…」
「?」
「ずっとは無理だけど、少しで良いなら一緒に寝てやるよ」

そう言って頭を撫でれば、嬉しそうに笑う。

「うん!いっしょにねよ、ゆーり!」












親バカで何が悪い


「おやすみ…ゆーり…」

「おやすみ」



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