テイルズBL小説

□悪夢と現実
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何故俺はダメなんだ?

何故アイツなんだ?

復讐?憎しみ?

何故俺にばかり向けるんだ?

何故俺に愛情をくれない?











『俺は降りるぜ』

行かないでくれ

ココに居てくれ

『ルークが心配なんだ。あいつを迎えに行ってやらないとな』

その名前を言わないでくれ

昔の俺の名

アイツの名

『本物のルークはこいつだろうさ。だけど…俺の親友はあの馬鹿の方なんだ』

嫌だ

ヤメテ…

イカナイデ…














「アッシュ!」
「ッ―?!」

耳に入った叫びに、俺は目を覚ました。
辺りは普段と変わらない俺達の部屋。

「うなされてたけど、何かあったか?」
「…ガイ…」

俺に触れる手は温かく、そして優しい。

「(あぁ…本物だ)」

俺にかけてくれる声も、俺を見るその目も全て。

「アッシュ?」
「夢見が悪かっただけだ」

此処とは違う遠い世界。
俺とお前の立場も違って。
お前は俺ではなくアイツを選んだ。

「ガイ」
「どうした?」
「俺とアイツ…、もし別の道を選んだ時、お前はどっちを選ぶ?」

゙アイヅが誰を示しているかは、ガイにはすぐ分かるだろう。
何となくそう思う。

「難しい質問だな…」

ガイは俺の髪を撫でながら考える。

暫しの沈黙。

「…その状況にもよると思うが…」
「……」
「どちらを選んだとしても、心だけはアッシュと繋がって居たいと願うよ」

あぁ…やっぱりお前は…

「そうか…」

やっぱりお前は、俺の愛しているガイだ。










此処とは違う遠い世界

俺とお前の立場も違う

そのお前は俺ではなくアイツを選び

俺は止める事も出来なかった

でも今

確かにお前は俺の隣に居て

俺を優しく愛してくれている

言葉では言えないが…

俺を選んでくれてありがとう

俺も愛している

此れからも俺の傍に居てくれ








夢で良かった…


「今日のアッシュは、随分と甘えん坊だな?」

「嫌か?」

「いや、嬉しいよ。普段もコレくらい甘えてくれれば良いのに」

「そんな事出来るか、バカ…///」



――――――
アッシュがキモすぎてアップするか迷った作品w

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