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第三段
『花見は大勢で(五年全員 鉢屋視点)』

いつもの君も美しいが
君ほどではないが、可憐な花に囲まれている君はいつも以上に生き生きしていて麗しい

「わ〜、見て見て〜
桜が満開だよ〜!!」

子どもみたいにはしゃぐ雷蔵
いつまでたっても出会った頃と変わらず愛らしく
いや、子どもの頃から変わらない笑顔の上に
更に大人の色気を纏っていて
花より君に見とれてしまいそうだ
あぁ、今日も君を見れて私の心も花満開だ

「おっほー!!本当だなぁ〜
今年の開花は早いな!」

「こんな綺麗な桜に囲まれて食べる豆腐もまた格別だな」

「兵助、本当に豆腐好きだな…
ハチー、そこの団子取って〜」

「あはは、兵助も勘右衛門も花より団子だねぇ」

…2人っきりだったら、もっと嬉しいんだけどね

「(最初は雷蔵と2人っきりの花見デートだったはずなのに…
どうしていつものメンツで…)」

何日も前から2人で来ようと色々準備していたのに
何故か五年全員で来る事になってしまい
私の心は少々複雑なのである

だけど…

「アハハハハ!!
やっぱり皆で来れてよかったねー!!三郎」

2人でいるのもいいけれど

「(雷蔵が楽しそうならいいか)」

皆でいるときの君はとてもかがやいているから
まぁ、良しとしよう

「そうだな」

そういうとまた雷蔵は嬉しそうににっこり笑った


END

(何だよ三郎さっきからニヤニヤしてキメー!!)
(妄想なら他所でやれ、花見豆腐がまずくなる)
(思い出し笑いは変態の証だよねー)


(…お前らちょっと裏来いや)





感想などあったらおねがいします!!






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