カカシ×ナルトのお部屋

□「大好き」
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「大体ねっナルトが悪いのよ!オレというものがありながらみんなにへらへらしちゃってさ!」
「へらへらなんかしてないってばよ!」
「お前カッコいいんだから愛想振りまいちゃダメ!!オレだけの前であーゆう顔して!!」
「せ、せんせ…今なんて?」
「はぁ?」
「や、だから今なんて?」
「お前がみんなにへらへらしてるって」
「そこじゃねーってば……」

ナルトはガクンと肩を落とした。
カカシはわけがわからんと顔をしかめている。

うーんと唸るナルトを見たカカシは、急に襲ってきた睡魔に堪えきれず、ナルトの背に凭れかかった。

「わ、先生?どうしたってば?」
「ん〜ナルトぉ〜……」




「       」




「…………へ?」
「ぐぅ……」

カカシは寝息をたてて眠ってしまった。










(………………あら…?)

「うっ……頭痛い……」

起き上がってみればベッドの上。
しかもナルトの。

服を着てるあたり何もしなかったようだ。

(昨日は確か…ガイとアスマと飲みに行って……そのままここに来たのか?)

二人と飲んだことは覚えているが、飲んだあとの記憶がない。

(オレなんでナルトの家に来ちゃってるわけ……?)

思いだそうと頭を捻っていると、金の房が壁から覗いた。

「あれ。先生目覚めた?」
「あ?あぁ…世話になったみたいで悪いな」
「なに言ってるってば。別にいいってば」

「今朝ご飯作ってるからちょっと待ってね」と言い残して、ナルトは台所へ去っていった。

(妙に機嫌がいいな……)

なんか嬉しいことがあったのかとカカシは首を傾げた。









「ど?しょっぱくないってば?」
「ん…丁度いいよ」

茄子の味噌汁を啜ってにこりと笑う。

ナルトの作ってくれた朝食は、二日酔いのカカシに合わせてさっぱりとしたメニューだった。

白米に茄子の味噌汁に茄子の浅漬け。
少し醤油を入れて焼いた厚焼き卵。

どれもカカシの胃に嬉しいものだった。

「ふぅ…御馳走様。上手かったよ」
「よかったってば!先生食べれるかなって思ったんだけど、食が進んで安心したってば」

にこにこと上機嫌で食器を片づけていく。
いつもなら「自分で下げろってば」と言われるのに…

(やっぱおかしいよね…)

不可解なナルトの態度にもやもやしたカカシは恐る恐る口を開いた。

「…ねぇ…ナルト…」
「んっ?」

シンクに食器を置いてくるりと振り返る。

「なんか…いいことでもあったの…?」

カカシがそう聞くと、ナルトはにかーっと笑った。
その笑顔に胸キュンしたことは内緒だ。

「……あったってば!」
「そ…そうなの…?」
「おぅ!!今まで生きてきた中でいっちばん嬉しかったってば!」



『……大好き……』



ナルトの背に凭れながらポツリと呟かれた言葉。

実を言うと、酔ったカカシがあんな嫉妬をさらけ出してくれたのも嬉しかったのだが。

ナルトにとっては、そのたった一言が嬉しかった。

愛されてるんだって
愛してくれてるんだって

きちんと感じることができたから。

(オレも先生が大好きだもんね!!)


“世界で一番大好きです”


いつかナルトにそう言われて、嬉しさで抱きついてしまったカカシがナルトに襲われるのはまだまだずっと先のこと。

おわり♪



これ人前に出せるような品じゃないですね。うん。
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