はたけ一家のお部屋
□お父さんの好きなもの
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「ただーいま」
「父ちゃーーん!!」
少しも勢いを緩めずにサツキが突進してきた。
いくら上忍のオレとて痛いものは痛い。
けど愛娘の前、平然とした顔で頭を撫でた。
「サスケちゃんと会えた?」
「んーん。かわりにサクラと会ったよ。プレゼント貰っちゃった」
手に持っていた小包をサツキに見せた。
「よかったってばね!父ちゃん!」
「うん。そういやママは?」
「母ちゃんはご飯用意してるってば!」
「そっか」
(シズクは帰って来ないな…)
オレはひっそりほくそ笑んだ。
「せんせーサツキ〜ご飯出来たってばよ〜」
「はーい」
「行くってばよ〜」
サツキを抱っこして行くと、やっぱ今日の夕飯はサンマだった。
オレの好きなナスの味噌汁もついている。
うん。さすがナルト♪
「あれ?兄ちゃんは?」
「シズクは今日任務♪」
「え〜〜!!」
「明日は帰って来るからね」
やっぱりな…
誰に似たのか手が早い息子。
しかもその相手が伝説の三忍とは…
サンマをつつきながらオレは少しうなだれた。
「先生?どうかしたってば?」
「なんでもないよ」
孫…見れるかな、とちょっと本気で考えてしまった。