はたけ一家のお部屋

□お父さんの好きなもの
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「とーちゃん!!お誕生日おめでとうってば!!」
「さ…サツキぃ…!」


さすがナルトとオレの娘!!
可愛いよ!!
父ちゃん泣きそうだよ!


「父さん。おめでとう」
「シズク……」


コイツも反抗期だけどやっぱ可愛いよ…
半分ナルトだもんね…

けど…


「先生…プレゼントはあ・た・し♪だってばよ」


やっぱナルトが一番だよぉぉ〜〜!!!




ゴスッ




鈍い痛みと音でオレは目が覚めた。
なんか額が痛い…


「ちょっとっ!いつまで掴んでんのさっ!」


がっしりと何かを掴んでる自分の手を見る。
その手はしっかりと息子の腕を掴んでいた。


(あれ……オレナルトと…)


イチャパラしようと思ってたのに。
あれは夢?


「ったく…母さんが早く起きろって言ってるから早く起きてよ」


ふんっと鼻息を荒くして、シズクは出て行った。

布団をめくってみれば…あらら。

オレの自慢の息子さんはお行儀よくこんにちはをしていて。

こりゃしばらく戻らないなと思い、仕方なくお手洗いに行くことにした。

すべての相性がばっちりな愛しい奥さんがいるのになんで自分の手で慰めなければならないのか…


「ハァ……」


布団を剥がして、床に足をつけた時だった。


「せんせー!いつまで寝てるってばーっ!」


可愛い顔を歪ませて怒る可愛い奥さんが、ネグリジェにエプロンという素敵な格好でお出迎えをしてくれた。

やば……

その格好は反則でしょ。


「おはよ。ナルト」
「も〜早く起きろってば!休日だからってダラダラしちゃダメだってばよ!」


横に流した長い髪からちらりと見える首筋に思わずゴクリとする。

ナルトの説教も聞かず、オレはいつ見ても完璧なナルトの体を凝視していた。


「……って先生聞いてる?!わっ…」


ナルトの細腕を引いて、ベットに連れ込む。
ナルトは必死で両腕を突っ張ってオレを引き剥がそうとしていた。


「ちょっ…先生!朝っぱらから!」
「シズクもサツキも出かけたでしょ?」
「だからって朝からはダメ!」
「え〜せっかく二人で休みなのに〜」


ぶちぶち言いながらオレは口を尖らせる。

今日は9月15日。

オレの誕生日なわけで。

ナルトの誕生日とオレの誕生日の日にはこうして夫婦二人、休暇を貰っている。

たまにはお前も休めと前火影の綱手様が仰ってくれたおかげだ。


(綱手様…お礼にシズクを煮るなり焼くなり喰うなりしちゃっていいですから)


父親として最低なことを呟いて、オレはナルトの胸に顔をうずめた。


「ね〜いいでしょ?」
「む〜…」
「ナールト。お前をオレにちょーだいよ」


甘えた声で強請ればナルトはこっくり頷いた。


「ありがと♪」


こうしてオレたちは昼過ぎまで行為に没頭したのだった。
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