無重力アイラビュー
□3.この星に来た理由
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なんだろ?
温かくて、柔らかい。
超、スベスベしてる。
「#※%*☆$」
すぐ側でサトシ君の発信音が聞こえて、ゆっくりと薄目を開けると。
息がかかりそうな距離で、俺を覗き込んでる彼と目が合った。
「うぉ!!……サ、サトシ君、おはよう。」
漸く、嫌がらずに着てくれるようになったバスローブから。
ツルンとした左肩を覗かせて、黙ったまま眉を下げてるサトシ君。
「……ど、どうしたの?トイレ、行きたい?」
でも、もう一人で行ける…よね?
ちょっと、不安げに彼を見つめてたら。
「……しょう、おしりぐにぐにしてる。くすぐったい。」
え?
まさかですけど…?
これって、もしかして…?
確かめるように、掌にグッと力を入れると。
「やっ…ん!!」
ビクリと、不自然に撓る身体。
恐る恐る、自分の手の行方を追えば。
それは、彼のバスローブの中へと消えていた。
……間違いないです。
俺、サトシ君の生尻掴んじゃってます。
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