悪魔の本棚


とある街の路地裏に、変わった店を見つけた。

「…悪魔の本棚?」

オカルト的な物に興味は無いんだけど…

―カランカラン

気が付けば、扉を開けていた。

カウンターに座る青髪の青年。

此方に気が付くと、ニコリと微笑んだ。

『ようこそ。
貴方は6761人目の利用者です』

「はぁ…」

青年は笑顔のまま続ける。

『此処の小説の内容は、狂ってたり、病んでたり、流血したり、死んだりと…
マイナスな物ばかりですが…
大丈夫ですよね?』

「えっ?」

『もし、苦手ならば、お引き取り願います』

笑みが一層深くなる。

『ただし、興味本位での閲覧はお控え下さい。
責任は負いかねますので…』

「読むも帰るも、自分次第…」

『えぇ。
お帰りならばこちらを。
読むのなら、下方の本棚をご利用下さい。
後、PRの方もお願いしたします』





 
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狂也より、皆様へ



「もう、良いかな…」

出口のノブを回す。

『もう、お帰りになられるのですか…?』

耳元で囁かれる声。

間違い無く、あの青年の声だ。

必死に首を縦に振る。

恐怖で声は出なかった。

『そうですか…
名残惜しいですが、仕方有りませんね』

トンと背中を押され、グラリと身体が傾いた。

扉を押し開け、外に放り出される。

『それでは…
また会いましょう』

扉が閉まる。

彼は笑顔だったけど、泣きそうだった。


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