蒼天の使者
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「カケル、頑張ってこいよ!」
「分かってるさ。見送り、サンキュ」
「1年、だったけ?」
「おぅ。任務が終わったら報せを忍鳥に渡してもらうさ」
「か、帰り・・・ま、待ってて、・・・るね?」
「サンキュ。俺の帰り、待っててくれ」
「・・・頑張ってこい」
「言われなくても」
「行ってこいってばよ、カケル!!」
「あぁ!行って来る!達者でな、ナルト」
「元気に帰ってきてね!!」
「その時は、お前も成長しとけよサクラ」
「なっ!!この・・・カケルーーーーッ!!!」
目の前にそびえ立つ門。
「もう経ったのか、1年も・・・」
友に見送りをしてもらって、早1年。
「・・・元気かぁ、あいつ等」
一歩一歩踏みしめて、俺は中に入る。
1年かけた長期任務が終了し、久しぶりに帰郷した木の葉の里には、
甘ったるい匂いが漂っていた。