短編集
□拍手ログ 理想郷シリーズ 091221
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「ディディエさん、感じますか?」
「うん、感じるよ」
鳥の息吹、風の声音。
山の翡翠、花の真紅。
それは、当たり前のように美しい世界で。
それは、当たり前のように優しい世界で。
それは、当たり前のように。
あなたの隣のように。
「エルド、見えるかい?」
「はい、見えますよ」
美しい世界は、
ただ二人のために。
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どこかに辿り着いたのか、どこにも辿り着かなかったのか。
何が見えたのか、何も見えないのか。
美しい世界はただ二人のために――は《運命の双子》からお借りしてしまう形になってしまいました。
それでも、その言葉の響きは本当に美しいですね。
二人が幸せなら、鞠宮も嬉しいですね。