豆小説

□痛みという名の愛
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(ロイの目線で読んでいただけたら嬉しいです)









今夜はすこぶる機嫌が悪い




何故ならずっと好きだったヒューズが来月結婚するからだ



今となってはヒューズお前に嫌われないようにずっと親友ズラをし続けて来た自分が馬鹿馬鹿しい



私が本当になりたかったのはお前の親友なんかでは無く“恋人”なのだったのにな



しかし今となってはもうどんな想いも役に立たないのだろう



ヒューズお前にとって私は良い親友で



そして私もまた親友を演じるのだろう



このままお互いの関係を壊さないためにもそう、永遠に………



本当に最悪な夜だ



そんな時だった



とても馬鹿な金の子猫が私のもとへとやって来たのは



金の子猫は心配そうに私の顔を除きこむと



まだ声変わりすらしていない甲高い声で聞く




どうしたんだ?と



私はその問に即答で返す



お前には関係無いと



もうこれ以上私の傷に触れるな!と



しかしこの馬鹿な猫は今一番言ってはいけない言葉を発してしまったんだ…震える小さな声で



「関係無いってなんだよ!俺はあんたが心配なんだだって…“好きだから”」



好キダカラ?



私はその一言に反応し不安げなエドの顔を獲物を見るような目で見上げて聞く



「恋人として?」



エドは顔を赤らめ言葉にするのが恥かしいのか?



コクンと一回だけ小さくうなずいた



好キダト?



何をいっているんだこのチビは



私の最悪な夜が一瞬にして爆笑の夜に変わる



本気なら



好キダト

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