無双

□たとえ黒く汚れても
1ページ/2ページ







 家のため、一族のため謀略の限りを尽くした私の手は、黒く……赤黒く汚れてしまった。



『この戦乱の世に、良くあることです』



 晴賢は、穏やかな声で言っていた。
 それでも、その事実は変わらず私の心に深い影を落とす。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ