12/26の日記
23:05
宴の終わり
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早朝、商店街一同が行ったことはクリスマスの飾りつけから、年末年始の物へ変える作業だった。
豪華に飾られた飾りを総代えするのには時間がかかりとても重労働だ。
長屋の男性陣も総動員で撤去プラス大きな飾り付けを行っていく。
作業に参加する宗茂を見送る元就の姿を風水が目撃した。
なにかたどたどしく、初々しい雰囲気の二人に、これはと思ったという。
とにかく、宴はひとまず終わり、今年最後のイベントに向け商店街は動き出した。
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00:03
恋愛以上恋人未満B
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宗茂の左手が、元就の腕から右ほほに移動する。
ひんやりと冷たい手で頬を優しく撫でる。
その動作を、元就は不快とは感じなかった。
―あのですね、元就さん。
―なんだい、宗茂君。
大好きです。そう言い、宗茂は元就の首筋に自分の顔を埋めた。
その言葉に元就は、恋愛の意味合いを感じ、彼の顔は熱くなっていく。
首筋から彼の息づかいが直に伝わる。
鼓動がたかなる。
止めようにも左腕は彼の手に拘束され、右は上手く力が入らない。抵抗しようにもお酒のせいか体が思うように動かない。
あぁ〜私はこのまま彼に抱かれるのか……。ん?なんで自分はここで諦める、本当に嫌なら何があっても止めるはずなのに、なんで諦める。此じゃあ自分は彼に抱かれる事を了承したと同じじゃないか。
いや、それよりも……と、この状況に対する自身の行動に驚き、必死に考えてみる。
要するに、元就は彼……宗茂と体の関係を持つことを、ましてや抱かれる事を嫌がってない部分が有ることに驚き、それと同時にある考えに至った。
宗茂君。声をかけるが返事なし、あれと思い耳を済ませば規則正しい息づかいが聞こえた。
そして、それがイビキだと気づき、元就はクスクスと声を潜めて笑い出した。
そして、彼の耳に小さな声で照れながら先ほどの彼の言葉の返事をした。
―私も君が大好きだよ。
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