忍乱・連

□常
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昼食を食べ終えた茜は、文次郎と仙蔵に両脇をがっしりと固定され、
廊下をその身長差から足を浮かべ、二人に運ばれている。
周りの忍たま達は慣れたもので
「ああ・・・またか」と生温かい視線を向けている。

「はーなーしーてー?」

「なぜ、疑問系?
 ・・・まぁ、なんと言っても離してやらないがな」

「文次郎の意地悪ぅ・・・」

「授業に出なければ、卒業できないかもしれないだろう?
 私も文次郎も茜の事を思って・・・・」

「仙蔵ぅ・・・
 心配してくれるのは嬉しいけど出席は足りてるよー」

授業を面倒だという理由で、さぼっている茜のことを思い、友人である忍たま6年生の6人がペアになり、
時々、彼女のことを授業に連行するのだ。

それはすでに、日常の一コマとなっている。

「茜、一流のくノ一を目指すなら、授業くらいしっかりと受けたらどうだ」

「仙ちゃん・・・」

身動きがあまりできない状況で、仙蔵に視線を向ける茜。
その表情は、ニッコリと綺麗な笑みを浮かべている。



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