Short Story

□ジュマンジ
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「ぎーーんーー!!!!!」

そう呼ばれ、本人は呆れた顔をして玄関の方をむいた。
いつもなら墜落して家を半壊されるのに比べると、いくらかは喜ばしいのだが、今日は違う。
この万事屋にはもう二人、うるさいテロリスト共が来ているのだ。

別に予定を立てたわけでも、約束をしたわけでもない。それなのに、桂はほぼ毎日、高杉は江戸に来るたび、坂本は仕事もそっちのけで地球に…いや、万事屋に、遊びにくるのだ。

さて、なぜ今日坂本が来たのか、それはいまから3時間前にさかのぼる。
たまたま、商品庫をあさっていた時だ。いきなりドンドンと音が聞こえてきた。引っ張り出してみると、そこには『じゅまんじ』とひらがなで書かれたすごろくゲームがあったのだ。
それを抱えて、陸奥に見つからないように急いで地球まで飛んで来た。

辰「……と言うわけじゃあ。」

銀「なんだそれ。」

辰「コマもちょうど四個あるきに、みんなでやるぜよー」

高「俺ァ、やんねェぜ。」

銀「ヅラと二人でやれよ」

桂「俺は銀時がやらねばやらぬ。」

……(´・ω・´)
辰「…銀時ぃ、このすごろくは不思議でのぉ、すごろくの当たったところの本物が出てくるっちゅうすんごいもんじゃき、もしかしたらハチミツまみれっちゅうのもあるかもしれんぜよ。」

高「ンなもんあるわけね「やるっ!!!!」

辰「(かかったぜ…)」

銀「ヅラと晋助もやるよな?」

桂「いや、俺達は……」

銀「やってくれるよね?」

((いやだからこの上目遣いはだめだって……。))

桂「よし、俺達も参加させてもらうぞ。」

辰「じゃあすたーとーぜよ〜♪」

銀「俺いちばんっ」

二つのサイコロをふり、9を出した銀時。

自分で操作しなくても、駒が勝手に移動する。

銀「なにこれすげっ、マイクロチップでも入ってんのか?」

辰「わからんぜよ、とりあえず指令を読みとーせ」

桂「闇の中から悪魔の使い手が現れる。逃げても逃げても貴方だけを追ってくる。だと。」

銀「なにこれ、てか悪魔の使い手とか晋助の出番じゃん。」

高「誰がくんだろーな」ウズウズ

辰「なんか聞こえてきたぜよ。」

桂「おい、寝室からなんか飛んできたぞ!!」

銀「なにこれやっべ、コウモリじゃんっ!!」

高「チッ、うじゃうじゃいやがる」

辰「これの出番じゃあ」拳銃

銀「辰馬ぁっ、家に穴開けたらテメーの頭に穴開けっからなぁっ!!」

桂「しょうがない。」

ザシュッザシュ、パンパンドォンッ、ザシュッザシュ。

高「よし、全員仕留めた。」

銀「すげーよ、時間にして一分♪」

桂「貴様も戦わぬか」

辰「まぁまぁ、次は晋助ぜよぉ」

高「おぅ」

カラカラ……『3』

高「チッ、全然進まねーな。」

桂「次は何が出てくるんだ?」

王が背後から忍び寄ってくる。早く逃げないと餌になってしまう。


高「んだこれ?」

銀「し、ししししんすけ」

辰「やややややばいぜ、よ」

高「なんだよ?」

桂「う、うしろだ。」

ラ「グルルルル」(ライオン)

高「王ってそっちかよ、」

ラ「ガオーッ」(襲)

「「「ギィヤァァァァァア!!!!」」」

高「チッ…」(ライオン睨み)

ラ「ガオ…………キューン」(しゅん)

「「「!?!?!?!?!?!?!?」」」

高「どっか行け」

ラ「コクリ」(とてとてとてとて)

銀「なに?いまの。」

桂「百獣の王が……」

辰「言いなりになったぜよ」

高「次は辰馬かァ?」

(((闇の力すげェェェエ!!!!)))

辰「………じゃあふるぜよぉ」

カランカラン『7』

次に4か3が出るまでの間、ジャングルで待て。

銀「……いや、なにこれ。」

桂「この辺りにジャングルなどないぞ?」

高「おい辰馬っ、体がっ!!」

銀桂「「透けてるっ!?」」

辰「あーれー、ぜよ〜」(消滅)

「「「辰馬ぁぁぁぁぁあ!!!!」」」

銀「……と、とりあえず3か4を出せばいいんだよな?」

高「次は、ヅラだな。」

桂「お、おう。
あ、忘れてた、ヅラじゃない桂だ。」

コロンコロン『8』

有能なものが人間に近づく。

桂「7と1か……」

銀「有能………」

?「ギィヤァァァァァア!!!!」

高「どこだっ!?」

桂「下から聞こえるぞっ!!」

銀「ババァんとこだっ!!」

バタバタバタ

銀「どうしたぁっ!?」

お登「猿が、猿が店の酒を…」

キャ「シャーーッ」(睨み)

サ「ヴギーーッ」(睨み)

銀「なにやってんだキャサリンっ!?」

キャ「コノ猿ワタシノ綺麗ナ顔ヲヒッカイタンダヨ、殺シテヤルヨクソ猿ガッ!!!!」

高「……上行って続けんぞ。」

桂「キャサリン殿はいいのか?」

銀「猿と互角だ、平気だろ。」

高「次は銀時だろォ?」

コロンコロン『4』

その外見に騙されてはいけない。綺麗なものにはトゲがある。

銀「2と2か。」

桂「なかなか出ぬな。」

高「ウワッ」

桂「どーした?」

高「なんかツタみたいのが巻き付いてきた。」

銀「花かなんかか?」

高「なかなか綺麗だぜ?」

銀「どこに繋がってんだ?」

高「キツイ、切ってい?」

銀「え〜、可哀相。」

高「アッ!!」(引っ張られ)

桂「高杉っ!!」

銀「なにこの花、デケ〜、高杉より背たけぇじゃん。」

高「食われる、喰われるぅっ!!」

桂「ツタを切ればよかろう。」

高「あ、そっか。」(ブチッ)

銀「続けようぜ〜。」

高「つぎは俺か。」

コロンコロン『11』

小さくてもあなどってはいけない。刺されないように逃げなければ。

高「キタッ、結構進んだぜ。」

銀「4出たぞ、辰馬ぁぁぁあ!!」

辰「ここぜよぉ〜」

桂「何をしてたのだ?」

辰「ジャングルで友達作ってたぜよ。」

高「言葉通じんのかァ?」

辰「これじゃあっ」(ホンヤクこんにゃく)

銀「それ出していーのか?」

桂「てかなにも起こらないが?」

銀「てかさっきから蚊が飛んでるっぽい。」

桂「どこだ?」

銀「ほらっ、あそこあそこ………ってでかっ!?」

高「うわきたっ」(ザシュッ)

辰「こっちもぜよ」(ドォンッ)

銀「毛玉ぁぁぁあっ、家に穴開けんなぁぁあ!!!!」

ザシュッザシュザシュッザシュザシュッザシュ。

桂「いなくなったな。」

銀「たぁぁぁつぅぅぅまぁぁぁあ!!!!」

辰「ご〜め〜ん〜ぜ〜よ〜、また大工送るきにぃ」

銀「そーゆー問題じゃねぇんだよ」

高「なぁ、とっとと終わらせよーぜ、次辰馬だろ。」

辰「わ、わかったきに。」


コロンコロン『5』

ジャングルから追いかけてくる。けして逃げられない。

辰「これはっ、やばいぜよっ」

銀「なにがっ!?」

バキューンッ

「「「!?!?!?!?!?」」」

銀「家に穴がぁぁぁぁあ!!!!」

高「銀がキレたっ!!」

?「坂本辰馬ぁっ、貴様を殺しにきっ」

銀「てめぇかぁぁぁあ!!!!
家に穴開けたのはぁぁぁあ!!!!
殺してやらぁぁぁぁあ!!!!」

?「え?ちょ、俺は辰馬を殺しにき…」

銀「知ったことかぁぁぁぁあ!!!!」

ドガーンッ

桂「これ、木刀じゃなければ死んでいたな。」

高「てゆーかむしろ死んでんじゃねェか?」

辰「助かったぜよぉ」

銀「家を壊した罪は重ぇんだよ。」

高「こいつに掛かれば怖いもんわねェな。」


銀「次、ヅラー」

桂「ヅラじゃない、桂だ。」

コロンコロン『9』
地震ではない、早く逃げないと全員薄くなる。


銀「なんか、揺れてね」ガタガタ

高「地震じゃねェのかァ?」

桂「地震ではないと書いてあるだろう。」

辰「なんかきたぜよ」

銀「なぁ、どっちにしろ避けた方がいくねーか?」

高「つか、このまま来ると万事屋もろともぺしゃんこだぜ?」

桂「たしかに……そうだな。」

辰「金時?なんか、黒いオーラが出てるぜよ…?」

銀「ふざけんなぁぁぁぁあ!!!!!!!
晋助ぇっ、あの時の闇の力貸せ。」

高「Yes,my ロード」

ギラギラ、どごぉっどごぉっ、パンパン、ざしゅっざしゅっ

辰桂「「ぜはー、ぜはー」」」

銀「なんとか防いだか。」

高「チッ、右目だけじゃあ時間かかっちまったぜ。
次は左目も解放するか……」

銀「おーい、帰って来い厨二。」


桂「次、銀時だぞ」

辰「あと6で上がりぜよ」

コロンコロン『5』

幸せに溺れる。

銀「うわっ、惜しいな。」

高「幸せに溺れる……ねェ。」

桂「ハチミツじゃないのか?」

辰「まさかほんとにあったがかぁ?」

銀「………うわぁぁぁぁあ!!!!」バタバタ

高「おいっ、銀時!?」

辰「なんじゃあ、いきなり。」

桂「そんなにトイレに行きたかったのか?」

高「……………ニヤリ」追いかけ

桂「なんだ?」

辰「……ヅラ、ちょっと下の様子を見に行かんがか?」

桂「む?なぜだ?」

辰「かいら……幸せに溺れてるんぜよ。」

桂「???」

______30分後______


銀「はぁっ、はぁっ」

高「ニヤニヤ」

辰「……次は晋助ぜよ。」

桂「???」

コロンコロン『7』

取り戻せないはずのものものが、戻って来る。

銀「左目?」

高「まさか」

桂「てか、縮んでいってないか?」

銀「これ以上縮むのはまずいだろww」

高「殺すぞ天パ。」

辰「でもほんとに縮んでるぜよっ!」

高「ぎゃぁぁぁあ!!!!」

銀「…………ぷっ」

桂「…………くくっ」

辰「…………か、」

「「「かーわーうぃーうぃー」ww」」

高「なんじゃこりゃぁぁああ!!!!!」(子晋助)

銀「ちっちゃくなってる、ちっちゃくなってる!!!!」

辰「初めてみたぜよぉ」

桂「懐かしいではないか。」

高「これ戻るんだよな?戻るんだよな?」

銀「とりあえず終わらせよーぜ。そーしなきゃわかんねぇよ。」

桂「とりあえずキャメラを持ってこよう。」

辰「あ、じゃあサイコロふっとくぜよ。」

コロンコロン『12』

辰「……あ」

高「………あ」

銀「…………あ」

辰「じゅまんじっ!!!!ぜよっ!!」

しゅうぅぅぅぅう

銀「あれ?晋助戻ったじゃん。」

高「よっしゃぁぁぁぁあ!!!!」

銀「ヅラは?」

辰「キャメラぜよ。」

高「ばかだなあいつ。」

銀「とりあえずこれ捨てとけよ。」

高「なかなか楽しかったじゃねェか。」

辰「これを一般人がやったらやばいきに」

高「あ、そっか、」

銀「とりあえずちょっと寝るわ。」

高「一緒に寝よーぜ、銀時ィ」

辰「あ、わしも入れて〜、ぜよ〜。」

銀「てめーらくんなよ暑いから。」

「「いーからいーから」」

銀「俺がよくねぇぇぇえ!!!!」


結局一緒に寝る銀時でした。


桂「俺を忘れるなぁぁぁぁぁあ!!!!」



_______________


攘夷ズでジュマンジやったら絶対余裕なんだ。
厨二晋ちゃん萌えww
しかも子晋助なんてやべぇww
ヅラ可哀相(゜▽゜)
でもそーゆーキャラなんだ。
てかこん時の裏書こうかな、しかも今回は『銀高』じゃなくて『高銀』で(笑)
書いたことねーけどこれ絶対高銀じゃんっ。
友達からのアドバイスもアレして書こうと思います。
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