Short Story

□坂田銀時として愛してる。
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「なんでだよ…高杉…」

「殺してやる…殺してやるよ。」



いつもの日常だった。
いつもと変わらない、仕事の無い日だった。
なのに…どうした?
今日はイレギュラーだ。


「待てよ!!」
俺はいつもどおり…


「…高…杉…?」
コンビニにジャンプを買いに行って…


「殺してやるよ…坂田銀時。」
近道で裏道を通ってた。


そこで高杉に会ったんだ。

「なんでだよ…高杉…」

「殺してやる…殺してやるよ」

高杉は真剣を抜き銀時に向ける。

「おいっ!?」

素早く木刀で刀をかわし、後ろに飛ぶ。

「た…高杉っ!!」

実力では、銀時の方が数段上。
だがしかし、今の状況では……高杉の方が優勢に見える。

なぜってそれは…余計な概念なんて棄ててただ坂田銀時を殺すことだけに執着しているからだろうか…

「殺す…俺が殺す…」

「おいっ、たかすっ…どうしたんだよ!!」

「お前を…【坂田銀時】を殺して…【白夜叉】を取り戻す…」


ズグッ!!


鈍い音がして、白い着流しが紅に染まって行く…

「うっ…ぐっ…」

「白夜叉…白夜叉…」

「高…す…ごほっ、」

「なんでだ!!晋助って呼べよ!!白夜叉は…晋助って呼んだ!!」

銀時の上に馬乗りになって、肩をダンダンとたたき付ける。

銀時は、顔をしかめながらもフッと笑った。

「晋助…?
白夜叉は、死んだんだよ…?」

「あっ…白夜叉っ…」

高杉からはぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。

「なぁ…白夜叉は、今の俺の一部だ…よ…」

「なぁ…白夜叉…白夜叉っ…」

「銀時って呼べよ、バカ…」

そう言って、銀時は気を失った。

高杉は銀時の隣に座り、静かに瞳を閉じた。



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