Short Story

□これは歪んだ愛のカタチ?
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――――なぁ、俺本当は、お前と仲直りしようとも思ったんだぜ?


――――でも今、お前の目をみたら本気だと思ったから、俺は仲直りから、救うことに作戦を変更した。




「せめて…俺が高杉を助ける。」



「ハッ、助けるだぁ?結局殺すってことじゃねェか。」



「…俺達、もっと一緒にいられなかったのかな…」



「何を今さら。俺達の道は…あの時から違ったんだよ。」



「高杉…」



「さて、そろそろ終いにしようや、俺とお前の戦い、終わらせてやらァ…オメェの長い長い悪夢をよォ…」



高杉が刀を抜く。
俺も刀を構える。



――――あぁ、どうしようどうしよう。





切らなきゃ






斬らなきゃ







斬らなきゃ?









殺らなきゃ!!









俺は、刀を振り下ろした。


目を開けていた。

晋助の最期の瞬間を、表情を見逃さない様に。


いや、



「敵」からの攻撃を避けられる様に。




でも、




でも、





「敵」から刃は向かってこなかった。




直前まで構えてた高杉は、俺の一太刀を受ける直前、構えをといた。




俺の横に、すぐ隣に、高杉が




落ちる




堕ちる




「銀時を殺せるわけねぇだろ…」





そう小さくつぶやいて




落ちる





堕ちる






俺はこの瞬間。




仲間を救った。




いや、






この手で殺した。








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