〜第2話〜

□第2節
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 しばらく歩いていると、下水道が見えてきた。
そしてその天井に、

「…………」

 沢山の獣がいた。

(なんだ……? 普通の動物と違うな。この気配は……人間!?)

 天井に、人間の姿をした生き物はいない。だがリュウは、その獣たちの“中”に人間の気配を感じた。

(そういや、エルリック家にあった本に書いてあったな。人間と動物を錬金術で合成した……“合成獣(キメラ)”だ)

 獣たちはリュウのことを見ているが、猫の姿をしているためだろう、襲いかかろうとはしない。

(こいつらは、恐らく侵入者を排除するためにいるんだろうな……ということは、やはりこの先に何か知られてはいけないものがあるようだな)

 そう確信し、どんどん進んでいった。
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