〜第3話〜
□第1節
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リゼンブールの一軒家で、
「いただきます」
朝食が始まった。
「………」
その中で1人、ある一般的な飲み物と睨み合いをする者がいた。
「…どうしたの?」
別の1人が、ある一般的な飲み物と睨み合う者…エドワード・エルリックを見もせずに訊ねる。
「…なぜ、コレが出ている」
エドワードが言った途端、別の1人…ウィンリイ・ロックベルから何やら血管が切れたような音がした。
「もー、ちゃんと飲んでよ!じゃなきゃ、大きくなれないよ!」
途端、エドワードからも何やら…以下略。
「うるせー!!こんな牛から出てきた乳白濁色のモンが飲めるかー!!」
…そう、エドワードが睨んでいた“ある一般的な飲み物”とは、牛乳のことである。
「シチューは食べるじゃない!」
「あれは牛乳の味がしないだろ!」
こんな2人を、ピナコとアルフォンスはやれやれ、と思いつつ眺めている。
「兄さん、いい加減飲めるようになりなよ」
「いつまでそんなチビでいるつもりだい」
再びエドワードの額に青筋が立つ。
「だーっ!!うるせえミニマムババア!」
「このミジンコドチビが!」
…彼らの言い争いはしばらく続いた…