〜プロローグ・第1話〜

□第4節
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 リュウは再び、エルリック宅の前にいた。

(ここであった出来事を訊いてみようと思ったけど、なんか教えてくれそうにないし……魔法で勝手に記憶を覗くのもな……)

 エドワードの表情を思い返し、小さく溜息をついた。

(別のルートで探るしかないかなぁ……そうだ、どこかへ行ってみるか。家にあった地図を見た限りでは、恐らく国の中央にあるセントラルという街が中心部だな。大きな街なら、何かわかることがあるかもしれない……よし)

 思い立ったが吉日。
 というわけで、リュウは鳥に姿を変え、セントラルへ飛び立った。





 どこかで、鳥たちが一斉に飛び立っていった。
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