07/13の日記
02:23
4期の総括1
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前回、12話目の感想の続きを書くと言いましたが、今回はちょっと4期全体の総括というか、感想を書こうと思います。
ラスト2回の話の中身に関して言いたい事は、また次回の日記で書きます。
でもラスト2回の回での伏線・コメディ関連で言いたい事に関しては今回の日記で少し書いちゃいますね。
あと、3期と比較しての4期の感想も少し。
今回書くのは伏線描写の匙加減とコメディに関して。
4期の11・12話目は畑先生が原案を書いたオリジナルストーリーだったわけですが、やっぱり書いた人(畑先生)の特徴が如実に出ていました。
畑先生は3期でも見受けられた通り、伏線を色々描写してそれを回収するっていう形態を好む傾向がありますね。
で、今回の11、12話目でもその形の描写が見られました。
ですが、今回はそれが悪い方に作用してしまったように思う。
伏線にこだわるあまり、視聴者が見た際のわかりやすさを蔑ろにしてしまっていた。
それと、伏線に力を入れるのは別に悪い事ではないんだけど、正直それと内容の面白さってあんまり比例しないんだよね。
3期のようにある程度ストーリーがあってミステリアスな内容なら伏線の描写もある程度活きてくると思うんだけど、今回のようなさほどストーリーもなくコミカル混じり?の内容の話で伏線の描写にこだわりすぎると、かえってわかりづらくなって面白さを削いでしまうと思う。
ただでさえ近年の畑先生は面白いコメディが創れない状態なんだから、その状態でこういった“過度な伏線病”を発動して話を作られたら、見ていても内容は理解しづらいわコメディは面白くないわで全く魅力のない話が出来上がってしまう。
それと、まだある程度伏線の描写が活きていた3期の時でも、伏線に傾倒しすぎるあまりルカのキャラ描写が記号化してしまっていたんだよね。
畑先生ってどちらかというと理知的な頭の人だろうから、ああいった伏線とか設定とかをきっちり構築してその伏線とかで芯を通して話を作ってるんだろうけど、4期のラスト2話や3期はちょっとそれが過度すぎた嫌いがあるよ。
4期の11話目とか、それが悪い方にしか作用していなかったからね。
ちなみに前回の日記で4期の12話目は11話目に比べればそこそこましって書いたけど、正直やっぱり10話目以前の回と比べたらコメディ面は面白くなかった。
そうなった理由は、昔の方が畑先生がましなコメディを書けていたってのもあるし、4期の1〜10話目は脚本家の裁量が話の面白さに繋がっていたからってのもある。
4期はさ、3期と比べたらコメディ面でかなり面白さが上がっていて見ていて結構面白い箇所が多かったんです。
それは何故かっていうと、上に書いた理由と同じ。
3期は現状(面白いコメディが創れなくなった状態)の畑先生が全話のネームを書いたオリジナル話で脚本家はほとんど手を加えることが出来なかった。
でその結果3期のコメディは壊滅的になり、コメディ面では凄惨な内容に終始。
その反面、過剰とも言える伏線撒き・回収が描写され、現状の先生の特色が色濃く反映されたものになった。
でもコメディがゴミだった分、後半のストーリーはなかなか見所もある部分もあった。伏線の描写も4期に比べれば活きていたと思う。
でも、コメディ面があまりにも酷すぎたので、ハヤテという作品の持つ一番大事な特色が失われてしまっており、その点において3期は“汚点”と言ってもいいかもしれない。
もちろん良い部分もあって魅力がなかったわけじゃない。
でも、ハヤテがウケた最大の長所をあれだけ劣化させてしまったのだから、3期が叩かれるのも致し方ないかなと思う。
その3期と比べたら、今回の4期はコメディがなかなか面白い内容も含んでいた。
4期は畑先生の手から放れて脚本家の力量に任せられた事が功を奏したと思う。
まあまだコメディがましだった頃の原作話を取り扱っていたからってのもあるけどね。
でも同人編の話でも原作よりかなり面白さが上がっていた話も結構あったから、やっぱり脚本家やアニスタの力量のおかげという要素が大きかったかな。
裁量の担い手が畑先生の手に戻ってしまったラスト2話は残念ながら10話目以前と比べるとコメディの面白さが落ちていたし。
全話見終わった上でコメディに関して言うと、4期のコメディはなかなか良い所も結構あったと思う。
コメディの面白さでこれまでのハヤテアニメと比較すると、
1期>>4期>>2期>3期
ぐらいの水準になるかな。
1期に比べたらやっぱりどうしても面白さの面で色々と劣ってしまうけど、2期や3期と比べたら4期は確実に良かったです。
あとキャラデザもなかなかでした。
4期は最初の1話目を見た時は3期と比べて酷くなったなと思ったんですけど、その後は良化していきましたね。
3期に比べて原作の絵柄に近づき、なおかつ原作絵よりも上手い絵というか、畑先生の絵柄の特徴を継承した上でさらに昇華していた絵でした。
3期の絵もあれはあれで良かったと思うんですけど、日常コメディをメインにした4期の作風には今回の4期のキャラデザが合っていて良かったと思う。
逆に、ストーリー重視だった3期には、あの3期のキャラデザが合っていて良かったと思っています。
さて、また長くなったんで今日はこの辺で。
4期はコメディ面で結構魅力もあったんで、3期に比べたら“ハヤテのごとくとしての良さ”がちゃんと発揮できていたと思います。
まあラスト2回の微妙な中身の話とチープな終わり方はちょっと残念でしたけどね。
その辺のチープさに関しては次回辺りでちょっと書こうと思います。
では、今日の所はこれにて。
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