短
□Link of Two Hearts
1ページ/7ページ
ラクスがプラントに行ってしまう。今の彼女にとって、危険すぎる場所なのにも関わらず....。
「大丈夫ですわ、キラ。わたくしも、もう...。ですから....ね?」
「ラクス....でも...!」
行かせたくない。だって、君にもしものことがあったら...?そう考えただけで、体が震えた。
「今のわたくし達には、進むべき道が何も見えません。このままでは、この戦争を終わらせることも出来ません.....」
ラクスは悲しそうに俯いた。
「ですから....わたくしとバルトフェルド隊長でプラントに行き、もっと情報を集めたいと思いますの。世界を知るために....」
ラクスが「指導者」の顔を見せる。普段の優しい雰囲気とは打って変わった、凛とした眼差し。
ラクスのこの表情を見ると、僕はいつも少しだけ寂しくなる。君が遠い存在になってしまうような気がして...。
君が何処かに行ってしまうような気がして...。
「.....じゃあ、僕も一緒に行く!バルトフェルドさんに此処に残ってもらって...」
「それはいけませんわ、キラ...。アークエンジェルを守れるのはキラだけですもの。あなたはここで、カガリさん達を守っていて下さいな」
「だけど...!!」