□*Precious Love Story*
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孤児院から城へ帰り着くなり、ラクスは高熱を出して倒れてしまった。


本人は「大丈夫」と笑っていたが、何故かシーゲル王が必要以上にラクスの容態を気にかけた。


ラクス専属の主治医と自分以外の者は一切医務室に近づけないようにして、ラクスの熱が下がるまで王が自ら付きっきりで看病をしていた。


普段は忙しくて滅多に姿を見せないシーゲル王がそこまでにラクスを心配する本当の理由など、城内で誰一人として知る者はいない。



そうこうしているうちにラクスが熱を出してから一週間が経とうとしていた。




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