□*Precious Love Story*
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「お姫様」......。




それはきっと、女の子なら誰だって一度は憧れるもの。






だけど、わたくしは違う。



贅沢だと言われるかも知れないけれど.....




わたくしは、自分が「姫」であることに固執なんて何も無かった。




だって、わたくしは.....





「お姫様」を名乗る権利など、初めから持ち合わせていないのだから......






本当の心なんて、誰にも言えなかった。






.......誰にも見せられなかった。




どんなに痛くても、苦しくても、叫ぶことなど許されなかった。





本当は、生きている事すら罪なのだから........








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