愛
□*Precious Love Story*
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「ラクス様…お身体の調子は大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですわ。少し前まではあまり良くありませんでしたけど…今はもう元気です」
とある日の午後。
ラクスは医務室でノイマンと話していた。
ラクスは一ヶ月に一回、必ず定期検診と栄養剤の点滴を受けなければならない。
体内に特殊な栄養剤を取り入れなければ、クローンは生命を維持出来ないのである。
今までは夜中などに極秘でやっていたが、キラ達に真実を知られてからは特に隠す必要もなくなったので、こうして昼間に行うことになった。
「…先生」
ベッドで点滴を受けているラクスが、小さな声で呼び掛けた。
「なんですか?」
ノイマンが振り向いて答えると、ラクスは切ない表情で問う。
「…クローンと人間は…結ばれてはいけないでしょうか…?」
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