愛
□*Precious Love Story*
1ページ/30ページ
あれは───…
僕達が幼くして出逢った日のこと
『あなたがキラ・ヤマト君ですか……?』
『は…はいっ…!』
『ふふっ…そんなに畏まらないで下さい。…これから宜しくお願いしますわ、キラ』
『…っはい…!』
天使のような人だと思った
最初の頃、アスランは双子だと見分けが付かなくて困るって言ってたけど……
僕には"彼女"がより一層輝いて見えて……
間違えることなんか一度も無かった
忘れられない夜がある
僕の心の奥に潜んでいた暗闇が、消え去った夜
『キラ…!どうなさいましたの…!?』
母さんに置いていかれた日の夢を見て、夜中に泣いていた僕
『…っなんでもありません…っ!ごめんなさい……っ』
涙を見られたくなかった僕は、彼女から顔を背けた
次の瞬間、温かい感触が僕の冷え切った身体を包んだ
『大丈夫ですわ…キラ。これからはわたくしがずっと一緒におります…』
あの夜、彼女を一生守り続けていこうと……誓ったんだ
→