短
□My dear...
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痛みと苦しみにもがく小鳥。身体の傷は癒えても、引き裂かれた翼だけは元には戻らない。
あなたはもう、跳べない.......?
小鳥は、たくさんの人を殺した...と嘆いた。人が犯した過ちに気付くのは、自らの身で体験した時のみだといつか何かの本で読んだことがある。
だけどきっと...あなたは守りたかったのでしょう?たとえ相手を殺めてでも、大事な友達と戦ってでも、自分の命を賭けてでも.....守りたいものがあなたにはあった。
なぜ戦うのか。
勝つために?
倒すために?
守るために.....?
わたくしたちはきっと何も知らなくて。あなたも「戦わなくちゃ守れない」から戦っていた。そうするしかなかったから。
守りたいものを守るために戦うのはいけないことですか...?
きっとこの問いに答えられる方はいない。だって...答えなど初めから無いのだから。だから戦争は難しい。
わたくしも最初は考えました。何が正しくて、何が正しくないのか。だけどやはり答えは出せなかった...。
そして傷ついた小鳥を見た時に余計にわからなくなって。「守りたい」から戦って、傷ついてしまうなんて....とても残酷。