短
□Clapping Novels
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[Short NovelU]
[秘密]
君の総てを独り占めしたい...。
そう思うようになったのはいつからだろう?
綺麗な桃色の長い髪。
宝石の様に輝く蒼い瞳。
どこまでも透き通って響く歌声...。
その総てを僕だけのものにしたい。
誰にも見せたくない。
聞かせたくない。
出来ることなら、「僕」という檻の中に君を閉じ込めてしまいたい。
そうしたら、こんな想いに駆られる必要も無いのだから...。
信念の強い君は...見つめていないと今にも何処かへ行ってしまいそうで...
それが恐くて瞬きさえ惜しんでる。
愛しく思えば思う程、同時に大きな不安が押し寄せて...
明日の朝目覚めても、君は変わらず僕の隣に居てくれる...?
君には言えない....
誰にも言えない....
僕だけの秘密。
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