短編集

□不安な気持ち
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どうしてこんなに不安な気持ちなのか?
理由は一つしかない。
桜智だ。
桜智はいつもゆきくん、ゆきくんと言っている。
私という恋人がいるのにね。
今日も同じようなことを言っているから、ゆきくんに嫉妬すると同時に不安な気持ちになる。
本当に桜智は私のことが好きなのかと。
私のことが本当に好きなら、その証拠を見せて欲しいものだ。

「桜智…君という人は…私をこんなに不安な気持ちにさせておいて、君は何をしているんだい?」
「小松殿、どうかしたのかい?」
「君は私をこんなに不安な気持ちにさせておいてどう責任取ってくれるの?」
「不安な気持ち?小松殿が?」
「そう。私だって一応男だし嫉妬や不安な気持ちになるよ」
「責任を取るってどうやって取ればいいのかい?」
「例えば、こうやって……」

私は桜智に軽く口づけた。

「!////」
「分かった?」
「はい////」

頬を赤く染めて頷く桜智。
それでいいんだよ。
分かってくれればいいんだから。

翌日。

「もう私を不安な気持ちにさせないでよ?」
「分かったよ」

これで、しばらくは大丈夫かな。
桜智を独り占め出来るしね。



『不安な気持ち』
もう不安な気持ちになりたくない。

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