物語〜2〜

□合流
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樺「――――って、……鷹矢さん?」


鷹「………!?」

狭「は!?」

錬「あんれまぁ!!」

冥「樺鸞さん!!?」




襲撃者はなんと
現在、軟禁されてるはずの樺鸞さんだった。


あたしは構えていた矢を下す。



冥「どうしてここにいるのよ!」

樺「!なんだよ、いちゃ悪かったのかよ…………。」


樺鸞さんはあたしの勢いに多少驚きながらも、
鷹矢さんと交えていた刃を引いた。



鷹「……………―――お前が軟禁状態と聞いて助けに来たんだが………。
その様子では、どうやら無駄骨だったらしいな。」


それに合わせ、皆気が抜けたように構えていた武技を下ろす。



錬「てっきり囚われの姫様だと思っちょったが、
どうやって逃げ出せたんや?」

樺「あ「私が出してあげたんだよぃ。」



樺鸞さんの言葉にかぶせるように言ったのは、
ある意味、今回の元凶となった――――鈴光(りしゃ)さんだった!

再び下ろしていた武器を構える。



「!!」

冥「お前!!」


樺「ちょ、待って!落ち着いて冥さん、みんな!!」



すると何故か、樺鸞さんが
慌てるように両手を広げて、鈴光さんを庇うようにあたし達の前に出た。



狭「!危ないだろ!どいてろ樺鸞!!」

鷹「――――――……なぜこいつを庇う?」

樺「今話すから。
とりあえずみんな武器を下ろして。こいつは敵じゃない。」

「……………………。」



凛として言う樺鸞さんに、
各々警戒しつつ、少しずつ武器を下ろしていく。


鷹「―――――……聞こう。」

樺「ありがとう。」





そうして、樺鸞さんは軟禁中にあったことをすべて話した。


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