物語〜2〜

□合流
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錬「―――――――…
――――――――…………なるほど、そういうことだったんか。
これでやっと納得いったわな。」


鈴「ご理解頂けてなによりだねぃ。」




一通り話し終えた後、錬弐さんがおもむろに頷いた。



狭「【終焉の書】に【竜機兵】か……………―――。
おとぎ話だとばかり、思っていたんだがな。」

冥「まさかそんなことを企んでいたなんて――――…………。
驚きを通り越して呆れるわ。」



マジでいい加減にしてよ。



樺「―――――とまぁ、そういうわけで私たちは
騎士団で今回の首謀者の”ネオ博士”って人の処に向かっている途中で
あんた達に会って、今に至るって感じだね。」


冥「その人の居所はわかってるの?」


鈴「【終焉の書】の解読により、もうすぐ計画は最終段階に入るころだからねぃ。
竜機兵はかなりの大きさだし、広さから言っても
ネオ博士の居所は――この旧シュレイド城の最上階でさぁ。」



鈴光さんのその言葉に、全員が上を見上げる。







冥「ここの更に上か……。」




パンッッ!



『!?』





と、狭間が気を取り直すように手をたたき、ぱっと立ちあがった。


狭「よし、樺鸞、鈴光!
俺たちも一緒に行くからな!!」

鈴「!?
話聞いてましたか?
樺鸞さんは護衛の任務なのでいいですけどねぃ。
これだけの一般人を連れて進むのは勘弁してもらいたいところでさぁ。」




いつになく鈴光さんが睨みをきかせて言い捨てる。



……だけどね。


冥「そっちこそ何か勘違いしてない?
あたし達は一般人なんてものじゃない、
あなた達王国側から見れば犯罪者でもあるハンタ−よ。
日頃からモンスターを相手にしているあたし達の実力をナメないでほしいわね。」

鈴「………………………。」


煉「ま、そういうこっちゃ!
ここまでいきゃぁ、乗りかかった舟。最後まで付き合うきに。」


鷹「――――――――――……。」




同じく勢いよく立ちあがった煉弐さんと、
黙って静かに立ち上がった鷹矢さんを見て、鈴光さんはため息をついた。




鈴「……死んでもしらないよぃ。」

狭間「上等!」



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