物語〜2〜
□2VS2
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ガッ
キィィン、キン!!
ガゥン!ガゥン―――――!!
旧シュレイド城内のとある一室に、刃を打ち合わせる音と銃弾が飛び交う。
あの後うちが前衛で戦い、
鈴光(りしゃ)はんが状況に応じて銃で援護したり双剣で前衛をしてくれとる。
―――――まぁ、
うちも銃が使えんわけやなかけんど。
双剣と併用して戦うんは慣れてへんし、これが妥当やん?
敵さん(サイガっちゅうたか?)の振りかぶった刀を
ウチ愛用の武器【グライメデューサ】で受け、もう片方の刃で横払いに斬りつけた。
サ「!へぇ、やるじゃねえか。」
煉「おおきに。」
驚いてるわりにしっかり除けとるやんけ。
ツゥ――――――………
とか思ってたら、
斬りつけた横腹から細い血の糸が垂れとった。
だが奴さんの表情は崩れるどころか、歪みもせえへん。
煉「―――少しは痛がったらどうや?
それともまさか、サイボーグなんてオチはあらへんやろ。」
ウチがそう言うと、サイガは「くくっ」と笑った。
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