転生物語

□これから
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≪小南視点≫







小「……………今日もいい天気ね――。」




一通り朝の身支度を終えて窓の外に目をやれば、すがすがしい青空が広がっていた。

視界を横切っていく小鳥を見つめながら
最近は以前よりも随分平和になったと―――――ガラにもなく感じた。





少しは貴方の望む世界に近づけたのかしら――――――。





小「……………………朝食まで、まだ時間はあるわね。」


―――どうしようかしら。





やることもなく、ぼんやりと朝の空気に身を委ねていれば
不意に聞こえたのはノック音。




……………長門かしら?




「小南姉さーん、起きとるかー?」




―――――――――違ったわね。
あの子がこんな朝早くに私の部屋に来るなんて珍しいわね。




小「ええ、いいわよ。入っても。」

「では、お邪魔しますのだ!」



扉を開く気配がして、その方を見れば………。





小「―――――――
―――――――………………随分と度胸のいい泥棒さんね。」


「失敬な、セイキだよ。」





頭に頬かむりをしたセイキがいた。


―――――――――――――あの子は何がしたいのかしら…?



それともあのバカ二人←に何か吹き込まれたのかしら?




小「………セイキ、飛段かデイダラに何か言われたの?」


確認のためにセイキにそう問えば
セイキは不思議そうに相変わらず頬かむりを付けたまま首をかしげた。


「別に何も言われとらんが……。
小南姉さん、二人に何か用でもあったのかの?」


小「いいえ、何もないならいいわ。
…………………それでセイキはなぜそんなものを付けているのかしら?」


「これか?
これはの―――――…。」




セイキは先刻とは一変、深刻そうな表情で俯き
次の瞬間、付けていた頬かむりを取り去った。






「小南姉さん、寝癖直してくれなのだぁああっ!!」



そこには涙目で
デイダラの好きそうな頭になっているセイキがいた。




小「……………………。」




とりあえず、いい時間潰しにはなりそうね。



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