物語
□酒場の話し合い
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テロス密林へ雌火竜――リオレイアを狩りに行った、紅(こう)、輝響(ききょう)、桜桃(さくらんぼ)。
しかし密林でリオレイアを見つけたとき、
すでに雌火竜は何者かの手によって、見るも無残な姿と成り果てていた。
そこに偶然(?)にも、煉弐(れんに)という女性が通りかかる。
”情報屋”である彼女が言うには、
そのリオレイアは何らかの毒に犯されているらしい。
狩る相手がいないならば、ここにいる意味がない。
仕方なく三人は煉弐と共に、いったんミナガルデへと戻ることにした。
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紅「―――――……と、いうことです。」
特に狩りをした様子もない、
三人―――――プラス一人――――を不思議に思ったベッキーは理由を問いただす。
そして紅は、所々省略しながら
事の顛末をベッキーに詳しく説明した。
ベ「――………ええ、わかったわ。
リオレイアのことは残念だっただろうけど、あなた達が無事で何よりだわ。」
桜「命が一番、大切だもん。」
ホッとしたベッキーを見て、桜桃が胸に手を当てて「当たり前」とでも言うように言った。